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史上最初の美少女ジャズ歌手新倉美子が動く!

観ました『青春ジャズ娘』。
jazzmusume.jpg
新倉美子は4曲を歌っています。

①「バラ色の人生」
②「ユー・ビロング・トゥ・ミー(貴方は私のもの)」
③「マイアミ・ビーチ・ルンバ」
④「ドミノ」

①はそのままPVにしたいほど歌も姿もかわゆい。
②は音楽学校の校長先生のティーブ釜やつさんのギターとのデュオ
③は歌の出来がとてもよい。
④はフィナーレ近くなのに何とシブい選曲。当時の人気曲だったのか。
①③など、なぜ日本マーキュリーは録音しなかったのであろうか。

他にも江利チエミ、ナンシー梅木、高英夫、ウィリー・ジェイムス(後のウィリー沖山)やナゾの天才?少女が歌い、
フランキー堺はドラムを叩き、ビッグ・フォーやシックス・レモンズやキューバン・ボーイズが演奏する。
漫才に始まり伴淳三郎や大泉滉や三木のり平が怪演し、トニー谷が実にばかばかしい瀕死のハエの芸を見せる。
名作『赤い靴』もどきの幻想のバレエ・シーンが突然あらわれる。
など、100分のうち半分以上は音楽や芸のシーンでストーリーはつなぎ程度ですが、
かといってミュージカル風なわけでは全くない。

大学コンテストで優勝したバンドから悪徳プロダクション!の金の誘惑で引き抜かれたスター・ドラマーが改心して
戻り、晴れてオリジナルメンバー揃ってジャズ祭でプロ・デビューするという循環型の話で、
これにリーダー(トランペッター)の親を継ぐかプロになるかという葛藤や恋が絡みます。
この恋人の歌手が新倉美子です。

出来はともかくクセになりそうな映画ですが、それも新倉美子の魅力による所が実に大きいと思われます。
美貌はもとより、ピュアにジャズに向かっている姿勢とゆーか雰囲気がとてもよい。
洋楽なら何でもジャズと呼んでしまった時代のはずですから、こういうの意外に貴重なのでは。

他にDVDは発売されていないようですが、全部で以下の13本の映画に出演したようです。
全13作品はスタンリー・キューブリックと同じではないか!

①1953年9月『青春ジャズ娘』監督・松林宗恵/出演・江利チエミ、ナンシー梅木
②1953年9月『薔薇と拳銃』監督・志村敏夫監督/出演・鶴田浩二、島崎雪子
③1954年1月『娘十六ジャズ祭』監督・井上梅次/出演・雪村いずみ、古川緑波、片山明彦
④1954年3月『君ゆえに』監督・野村浩将/出演・安西郷子、美雪節子
⑤1954年6月『重盛君上京す』監督・渡辺邦男/出演・森繁久弥、三木のり平
⑥1954年8月『娘ごころは恥ずかしうれし』監督・小森白/出演・高島忠夫、島津猛、鮎川浩
⑦1955年1月『逆襲大蛇丸』監督・加藤泰/出演・田崎潤、大谷友右衛門、市川男女之助
⑧1955年1月『忍術地雷也』監督・萩原遼/出演・同上
⑨1955年3月『森繁の新入社員』監督・渡辺邦男/出演・森繁久弥、杉葉子、高島忠夫
⑩1956年2月『極楽剣法(前篇)』監督・丸根賛太郎/出演・明智三郎、安部徹、坂東好太郎
⑪1956年3月『極楽剣法(後篇)』監督・同上/出演・同上
⑫1956年4月『怪傑耶茶坊(前篇)』監督・同上/出演・名和宏、南寿美子、島秋子
⑬1956年4月『怪傑耶茶坊(後篇)』監督・同上/出演・同上


何といっても
③『娘十六ジャズ祭』はものすごく観てみたいですね。
江利チエミが雪村いずみに変わるが主たる共演者は本作(パパが古川緑波で恋人が片山明彦)と同じようだし、
監督が『嵐を呼ぶ男』の井上梅次だし
『嵐~』の音楽は洋楽なんでもジャズの類ですが、兄弟のジャズ修行をめぐる話でした。

あと、⑥がちょっと気になります。
いったい何が恥ずかしうれしーのかっ!?
といやが上にも期待は盛り上がります。
高島忠夫共演だし、ジャズと無関係ではないのでは。

おお、⑦は加藤泰ではないか。
⑩~⑬あたりはかなりけったいそうな作品に出ているというか出させられているというか。
ジャズ歌手なのに肌もあらわな姿で座敷牢に閉じ込められているのではないか
とか心配になりませんか?

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ジャンル : 音楽

宇宙遊泳と戦後最初の美少女ジャズ歌手新倉美子

天気がよいので番犬P1号と散歩に行ったら、
東京タワー下でコカコーラ・ゼロの野外キャンペーンをやっていて、
特設ガレージの床いっぱいに描かれた宇宙とコーラ瓶の騙し絵みたいのの上で写真を撮ると、
被写体とコーラ瓶が中空に浮かび上がるのだそうです。
さっそく番犬を抱き床に尻もちをついて撮影してもらいましたが、
するとなんと
すっごく浮遊感がありますよ!
と係のおねいさんが驚くほどの出来映えなのであった。
ぼくと番犬P1号とコーラ瓶が地球上空に浮かんでいるのであった。
ぼくも驚いたが番犬P1号は驚かなかった。さすがである。

さて、これから
あの伝説のジャズ映画『青春ジャズ娘』(新東宝1953年)
を観ようと思う。
『青春ジャズ娘』という伝説化するほど幻の映画を以前から捜し求めていたわけでは全然なくて、
そんな映画の存在は知らなかったのだが、
つい最近友人から
「あの伝説のジャズ映画『青春ジャズ娘』がDVDになったから手に入る時に手に入れたほうがいいわよ」
と聞いたのだ。
ぼくには最初からあの伝説のジャズ映画『青春ジャズ娘』だったのだ。
本屋とかで1000円くらいで売っていたというが、最近は見かけないそうだ。

何が見どころかというと、
あの伝説の日本最初のジャズ・アイドル歌手新倉美子
がヒロイン役で出演して歌いまくっているということらしい。

「そーかそーか、いずれ貸してね」
といって入手はなかば諦めていたのですが、某大手通販サイトに残っていたのですね。

5年ほど前にCDも出ていたようで、これも買うことにした。
ジャケットの写真がとにかくかわゆい。
 ↓
shinkurayoshiko.jpg
えらいぞジャズバンク(という会社の企画なのだ)。

さらにキャンペーン指定商品3点で値引き(なんと伝説の『青春ジャズ娘』DVDは指定商品だった)という通販サイトの惹句につられて
・コロンビアのマイルス・デイヴィス完全コレクションBOX
とこれもコロンビアの
・ビックス・バイダーベック全集その1
も買ってしまった。
前者なんか3万円近かったぞ。LPやCDで中身は結構持ってるし。
美少女の経済効果は恐ろしいものがありますね

で、その美少女のCDですが、16曲中の6曲が美少女時代の録音のようです。
瀬川昌久さんの解説によれば、新倉美子は新国劇の辰巳柳太郎の長女で、
53,54の2年間にSP(78回転盤)6枚12面を日本マーキュリーに録音し、
さらに女優として4年間で30本あまりの映画に出演、57年には結婚して引退してしまう。

当時の録音全12曲は以下の通り。の数字はCD収録曲の曲順です。
53年
A-302 可愛いルアナ娘②/歌えば楽し④
A-305 男心は秋の空/貴方は私のもの
A-307 キッス⑥/タンゴは二人で
54年
A-317 ヴァイア・コン・ディオス①/九月の雨③
A-319 アンナ/メニイ・タイム⑤
A-324 ウシュカダラ/ジョニー・ギター


収録されていない残り半分がとても気になりますね。
「男心は秋の空」とか「ウシュクダラ」とかとてもよさそうです。
収録曲中ではデビュー作らしい「可愛いルアナ娘」の素人っぽい色気がたまりません。

では残り10曲は何かというと、
⑦⑧は伴奏のブルーコーツのインストです。これは主旨とちゃうのでは。
⑨~⑯は1989年の自主録音(非売品)11曲中の8曲だそうです。
歌はやめてなかったのでしょう。成熟しつつも変わらぬ声の若さに嬉しくなりますが、これも主旨とややちゃうのでは。

初心(があったのかどうか知りませんが)に戻って
新倉美子美少女篇12曲入り
新倉美子熟女篇11曲入り

の2作の完全版の発売を期待したいところであります。
がんばれジャズバンク!

さあ、映画観ようっと。




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ジャンル : 音楽

ブルーノートの他流試合盤ベスト20

『死ぬまでに聴きたいアルバム1001枚』中、ジャズはわずか3パーセント
でした(1/27付け本ブログ参照)が、まあロックの側がロックの価値観で選ぶ限り、ということではあります。
ヒット曲の有無とか、チャート・アクションとかはジャズ側は一義的には気にしませんし、
アドリブや演奏の技術、表現、個性は先方の最大の関心事ではありません。

つまりルールの違うゲームだもんね。

とはいえボーダーレスのこの時代、都合の悪いルールでも戦えるだけの準備がジャズの側にも必要なのではないか。
ロックやR&Bなど他ジャンルのポピュラー・アルバムに伍して、
ジャズ・アルバムも自らをアピールする他流試合の準備が必要なのでは。

ジャズの名盤必ずしも他流試合に強いわけではありません。
ジャズ史やジャズ界の閉ざされた価値観の中で、
「うーむ、立派じゃ」
というのが名盤の多数派だからです。

ぼくの考える(というか今思いついた)
他流試合盤の条件
といえばこんな感じです。
   ↓
①アドリブなどの個々の演奏以上に、語られるべきサウンドを持っていること。
②コンセプトないし世界観を持っていること。ジャケットがそれを表現していればさらに望ましい。
③仮に売れなかったとしても、そうしたサウンドや世界観に動員力があること。
④短期的なそれでなくても、シングル・ヒットということのできるオリジナル曲を収録していること。


試みにブルーノート盤から20作品を選んでみました。

50年代
1.『ジ・アメイジング・バド・パウエルVol.1』(1951)
ジ・アメイジング・バド・パウエル Vol.1ジ・アメイジング・バド・パウエル Vol.1
(2009/06/10)
バド・パウエル

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冒頭の「ウン・ポコ・ロコ」3連発の強烈なリズムと異質のメロに誘われるようにロック→ジャズ・ファンになってしまった人は多い。
ぼくもその一人なのだ。

2.ケニー・ドーハム『アフロ・キューバン』(1955)
アフロ・キューバンアフロ・キューバン
(2009/06/10)
ケニー・ドーハム

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ジャズDJの聖典「アフロディジア」収録。クラブ世代が再発見した傑作。

3.『ハービー・ニコルズ・トリオ』(1955)
ハービー・ニコルス・トリオハービー・ニコルス・トリオ
(2009/12/09)
ハービー・ニコルス

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他ジャンルはもとより、いかなるジャズ作品もこの奇妙な味を肩代わりはできない。
「ザ・ギグ」や「ハウスパーティ・スターティング」など不思議なオリジナル曲がいっぱい。

4.ソニー・クラーク『クール・ストラッティン』(1958)
クール・ストラッティンクール・ストラッティン
(2009/06/10)
ソニー・クラーク

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タイトル曲からラストの「ディープ・ナイト」まで、楽しくて、やがて悲しい祝祭のトータル・アルバム。
そしていかなるロック作品にも負けないジャケット。

5.アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ『モーニン』(1958)
モーニンモーニン
(2009/06/10)
アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ

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黒く情動的なハード・バップの典型=ファンキーの金字塔。
ジャズがジャズのままにR&Bと対峙する大衆的ジャズの傑作。
タイトル曲や「ブルース・マーチ」もよいが「ドラム・サンダー組曲」がすごいぞ!

60年代
6.ホレス・パーラン『アス・スリー』(1960)
アス・スリーアス・スリー
(2009/06/10)
ホレス・パーラン

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これもちょっとやそっとの黒モノに負けないのではないかというヘビー級ピアノ・トリオ。
タイトル曲はピアノが低音を連打する真っ黒なブルース。

7.ジャッキー・マクリーン『レット・フリーダム・リング』(1962)
レット・フリーダム・リングレット・フリーダム・リング
(2009/06/10)
ジャッキー・マクリーン

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ロックに負けず自由を歌う。しかももっともっと切なく歌う「メロディ・フォー・メロネエ」を聴け!

8.リー・モーガン『ザ・サイドワインダー』(1963)
ザ・サイドワインダーザ・サイドワインダー
(2009/06/10)
リー・モーガン

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ちょっとカッコよすぎるのではないかサイドワインダー。
こういうダンディズムは他ジャンルにはないのではないか。

9.エリック・ドルフィー『アウト・トゥ・ランチ』(1964)
アウト・トゥ・ランチアウト・トゥ・ランチ
(2009/06/10)
エリック・ドルフィー

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これはもしかしたら他流試合に最も強いジャズ・アルバムの1枚ではないか、と密かに思っています。
って言っちゃったけど。
鋭角の構図を切り裂く奔放なホーン。
近代と野生が出会う「ハット・アンド・ベアード」、なんちゃって。

10.ハービー・ハンコック『処女航海』(1965)
処女航海処女航海
(2009/06/10)
ハービー・ハンコック

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ビーチ・ボーイズ『ペット・サウンズ』に勝るとも劣らぬ青春ものの名作。
瑞々しく繊細で危ういタイトル曲や「台風の目」。

11.『ゴールデン・サークルのオーネット・コールマンVol.1&2』(1965)
ゴールデン・サークルのオーネット・コールマン Vol.1ゴールデン・サークルのオーネット・コールマン Vol.1
(2009/06/10)
オーネット・コールマン

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12.ルー・ドナルドソン『アリゲイター・ブーガルー』(1967)
アリゲイター・ブーガルーアリゲイター・ブーガルー
(2009/09/16)
ルー・ドナルドソン

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13.ハービー・ハンコック『スピーク・ライク・ア・チャイルド』(1968)
スピーク・ライク・ア・チャイルドスピーク・ライク・ア・チャイルド
(2009/06/10)
ハービー・ハンコック

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70年代
14.ドナルド・バード『ブラック・バード』(1972)
ブラック・バードブラック・バード
(2009/03/25)
ドナルド・バードフォンス・マイゼル

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15.マリーナ・ショウ『フー・イズ・ジス・ビッチ・エニウェイ?』(1974)
フー・イズ・ジス・ビッチ・エニウェイフー・イズ・ジス・ビッチ・エニウェイ
(2009/03/25)
マリーナ・ショウ

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80年代
16.トニー・ウィリアムス『フォーリン・イントリーグ』(1985)
Foreign IntrigueForeign Intrigue
(1990/10/25)
Tony Williams

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17.ラルフ・ピーターソン『V』(1988)*サムシンエルス原盤
tocj8026.jpg
VV
(1998/05/20)
ラルフ・ピーターソン

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演奏に強弱のコントラストを持ち込んだ新感覚クインテット。実にジャズですが、、ロックの時代を十二分に経過したあげくの本格派ジャズ。NYタイムスが年間の10作品にジャズからただ1枚選んだ。

90年代
18.Us3『ハンド・オン・ザ・トーチ』(1993)
ハンド・オン・ザ・トーチハンド・オン・ザ・トーチ
(1998/03/28)
US3

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バードランドのピーウィー・マーケットのMCから始まるジャズ・ヒップホップの特大ヒット「カンタループ」の元ネタはハービーの「カンタロープ・アイランド」。これだけ大衆性のあるラップ・ナンバーも珍しい。ブルーノート最初のミリオン・アルバム。

19.カサンドラ・ウィルソン『ニュー・ムーン・ドーター』(1995)
ニュー・ムーン・ドーターニュー・ムーン・ドーター
(1996/01/24)
カサンドラ・ウィルソン

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00年代
20.ノラ・ジョーンズ『カム・アウェイ・ウィズ・ミー』(2002)
ノラ・ジョーンズノラ・ジョーンズ
(2003/11/27)
ノラ・ジョーンズ

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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

死ぬまでに聴きたいジャズ・アルバムは何枚あるか

『死ぬまでに聴きたいアルバム1001枚』
死ぬまでに聴きたいアルバム1001枚死ぬまでに聴きたいアルバム1001枚
(2008/01/30)
ロバート・ディメリー

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というたいへん面白い本があります。

『死ぬまでに観たい映画1001本』
死ぬまでに観たい映画1001本死ぬまでに観たい映画1001本
(2004/12)
不明

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と並んで、何を読んだらいいかわからない時に眺める
には最適の本です。
タイトルがもう少しのどかだったらもっとよいのですが。

『~1001枚』は、
おお、キンクスだ、バーズだ、エレクトリックプルーンズだ、ああついにツェッペリンが…
と第1次ロック世代(ぼく)にはページをめくる毎にたまらん興奮本ではありますが、
一方で現住所ジャズ人間としては
ジャズ(系)作品はいったい何枚あるのか?
死ぬまでにジャズは何枚聴けばいいのか?!

が気になるところです。
時代を追ってチェックしてみましょう。

1950年代
①フランク・シナトラ『イン・ジ・ウィー・スモール・アワーズ』1955(キャピトル)
②ルイ・プリマ『ザ・ワイルデスト!』1956(キャピトル)
③デューク・エリントン『エリントン・アット・ニューポート』1956(コロンビア)
④フランク・シナトラ『ソング・フォー・スインギン・ラヴァーズ』1956(キャピトル)
⑤カウント・ベイシー『アトミック・ベイシー』1957(ルーレット)
⑥セロニアス・モンク『ブリリアント・コーナーズ』1957(リヴァーサイド)
⑦サブー『パロ・コンゴ』1957(ブルーノート)
パロ・コンゴパロ・コンゴ
(2009/12/09)
サブー

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⑧マイルス・デイヴィス『クールの誕生』1957(キャピトル)
⑨マチート『ケニヤ~アフロ・キューバン・ジャズ』1957(ルーレット)
⑩ビリー・ホリデイ『レディ・イン・サテン』1958(コロンビア)
⑪サラ・ヴォーン『アット・ミスター・ケリーズ』1958(エマーシー)
⑫エラ・フィッツジェラルド『ガーシュイン・ソングブック』1959(ヴァーヴ)
⑬レイ・チャールズ『ザ・ジニアス・オブ・レイ・チャールズ』1959(アトランティック)
⑭マイルス・デイヴィス『カインド・オブ・ブルー』1959(コロンビア)
⑮デイヴ・ブルーベック『タイム・アウト』1959(コロンビア)


意外やいきなりキャピトルが飛ばし、これをコロンビアが急追します。メジャーレーベル強し!
つまり大衆性がアルバム選択の大きな基準のひとつになっていると思われます。
が、しかしそれではなぜ⑦なのか?ラテンの傑作!というブルーノート盤としては実に意外な内容はともかく、
ディストリビューション上大衆化したとは思えない一作。
稀少性、というかある種の先鋭性も選択基準と思われる。
⑧の57年は録音年ではなく発売年で、作品ではなく商品ガイドという本書の性格がわかります。
ロックはまだ未熟であり、プレスリーやファッツ・ドミノがジャズの間から顔をのぞかせています。

1960年代
⑯ジミー・スミス『バック・アット・ザ・チキン・シャック』1960(ブルーノート)
⑰ビル・エヴァンス『サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』1961(リヴァーサイド)⑱スタン・ゲッツ&チャーリー・バード『ジャズ・サンバ』1962(ヴァーヴ)
⑲チャールス・ミンガス『黒い天使と罪ある女』1963(インパルス)
⑳スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト『ゲッツ/ジルベルト』1963(ヴァーヴ)
ゲッツ/ジルベルトゲッツ/ジルベルト
(2003/04/23)
スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルトアストラッド・ジルベルト

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21)ジョン・コルトレーン『至上の愛』1965(インパルス)
22)アストラッド・ジルベルト『ビーチ・サンバ』1967(ヴァーヴ)
23)ニーナ・シモン『ワイルド・イズ・ザ・ウィンド』1966(フィリップス)
24)マイルス・デイヴィス『イン・ナ・サイレント・ウェイ』1969(コロンビア)


ボサノヴァ3作はちょっと甘くないか。60年代的ではありますが。
ミンガスの一作は⑬でよいのか?
しかし超多数派のロック勢の華やかなことといったら。
ビートルズからストーンズ、ビーチボーイズ、ボブ・ディランらの巨大な作品がずらりずらり、
とはいえジャズはこんなものなのか?
まあ、ロックの側からの本ということもありましょうが。

1970年代
25)マイルス・デイヴィス『ビッチズ・ブルー』1970(コロンビア)
26)ハービー・ハンコック『ヘッドハンターズ』1973(コロンビア)
Blu-spec CD ヘッド・ハンターズBlu-spec CD ヘッド・ハンターズ
(2008/12/24)
ハービー・ハンコック

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27)キース・ジャレット『ケルン・コンサート』1975(ECM)
28)ウェザー・リポート『へヴィー・ウェザー』1977(コロンビア)
29)クルセイダーズ『ストリート・ライフ』1979(MCA)


いわゆるフュージョンのころです。
そこにめったアコースティックなキースのソロがぽつりと一作。

1980年代
30)アストール・ピアソラ&ゲイリー・バートン『ザ・ニュー・タンゴ』1987(アトランティック)
31)ジョン・ゾーン『スパイ対スパイ~オーネット・コールマンの音楽』1989(ノンサッチ)


かなりエッジーというか。
ロックもそういう時代なのですが。

1990年代
32)サントラ『ブエナ・ヴィスタ・ソーシャル・クラブ』1997(ワールドサーキット)


絶対ジャズではありませんが、60年代のボサノヴァみたいなものなので。違うか。

2000年代
33)ノラ・ジョーンズ『カム・アウェイ・ウィズ・ミー』2002(ブルーノート)

ノラ・ジョーンズノラ・ジョーンズ
(2008/06/11)
ノラ・ジョーンズ

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そーそーか、21世紀はたった一作ですか。
これも特にジャズじゃないし、ボーダーレスの時代だしな。

というわけで
死ぬまでに聴きたいジャズ系アルバムは1001枚中33枚でした。

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忘れられたブルーノート第3の男マックス・マーグリス

ブルーノートの創立者といえば1939年1月に実際に最初の録音を手掛け、
その後も制作者として立派な仕事を続けた
アルフレッド・ライオン
そして
創立の年の10月に戦火のベルリンから逃げるように合流し、
カメラマンの仕事をしながら事務仕事を助けた
旧友フランシス(フランク)・ウルフ
ということになりますが、
第3の男マックス・マーグリス
についてはほとんど語られていません。

創立時の出資者なのですから第3より序列は本来上でしょうが、
制作の前面に出ることはなかったようで、ジャズ史やジャズメンの伝記などにもまず登場しません。
断片的な資料を集めると以下のようであります。

多才な人だったようです。
フランキー・ニュートンの項でも触れたように、同様の左翼の論客で政治評論などやっていたらしい。
文筆を能くし、創立時の最初のパンフレットにブルーノート宣言ともいうべき以下のスローガンを書いたのはこの人だそうだ。

「ブルーノート・レコードの関心事は、センセーショナリズムやコマーシャリズムの装飾を抜きに、ジャズ本来の衝撃をありのままに記録することにある。」

広告のコピーなども書いたようだから、後にセロニアス・モンク・キャンペーン(1947年~)を仕切った最初のライオン夫人ロレイン(スタイン→ライオン→ゴードン)の前任者ということになります。

ブルーノートのモンク以降のジャズ、つまりモダン・ジャズには関心がなかったということで、このころにはアルフレッドに持株を売ってブルーノートを去っています。

といってトラッド~スイング時代のブルーノートに特別な痕跡を残しているわけではありません。
ただしフランキー・ニュートン(ザ・ポート・オブ・ハーレム・ジャズメンのセッション)との左翼つながりを推理することは可能です。

自身もミュージシャンで、後には音楽を教えたり歌手や役者のヴォイス・コーチもしたようだ。

絵画や写真の制作にも熱中し、ステレオ・カメラを手に多数の立体肖像写真を作品として残している。

1907年生まれ、1996年没。

アルフレッドの1歳年長でフランクと同年輩です。
二人より長生きし、1985年のブルーノート復活を含めレーベルの転変を見ている。
復活祭『ワン・ナイト・ウィズ・ブルーノート』の時もNYにいたのでしょうか?

ジャズ史からまったく姿をかくしてしまっていますが、
本当に制作に関わらないただの出資者だったのか?

そんな人が異国から来た無一文のジャズ青年を援助し、
かつレーベルのスローガンやレコードのコピーを書くものなのであろうか。

ちょっとナゾですか?

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プロフィール

雑木林進&ぽぽぱんち

Author:雑木林進&ぽぽぱんち
日々の旅人とその番犬たち。
1986年、ジャズ批評誌掲載の「50年代はなぜエライ」「『ジャズ大名』におけるジャズ・フェスティバルの生成」などでスルドくデビュー。2010年より、同誌に編集部新着本全紹介「ジャズは手に取って読め!」連載開始。新ジャズ雑誌「ジャズジャパン」創刊号(2010年8月)より、古今東西ジャズ本紹介「ジャズは本棚に在り」連載開始。
aka 行方均(レコード制作者)
最近の一句;
本積んで/読み齧る人/齧る犬
墨東の/タワーひとりで/たけくらべ

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