スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ブルーノートの発掘史、およびBNLTベスト1は何か?その1

ソニック・ブームソニック・ブーム
(2012/07/25)
リー・モーガン

商品詳細を見る

現在(7~9月)、全33タイトルの「完全CD化」が進行中の
ブルーノートBNLT(999)シリーズは、
マイケル・カスクーナによる1979~80年の大発掘ですが、

ブルーノートの(眠れるマスター・テープの)発掘史には、
その前史、さらに前々史、
さらにそれより以前のいわば曙光期があります。

・前史~BNLAの時代

マイケル・カスクーナ最初の発掘。
BNLA451-H2
ポール・チェンバース~ジョン・コルトレーン『ハイ・ステップ』
に始まり
BNLA883-J2
スタンリー・タレンタイン『ジュビリー・シャウツ』
に終わる番号飛び飛びのシリーズで、

ベージュのブルーノート・りイシュー・シリーズと
茶色のブルーノート・ジャズ・クラシック・シリーズの2通りがあります。
ただしパシフィック・ジャズ原盤も多数。
一部UA原盤や、
アート・ペッパーのアラジン系(イントロ~ジャズ・ウエス)原盤
チック・コリアのソリッド・ステート原盤、
セシル・テイラーのトランジション原盤の再発も含まれます。

超幻のトランジションは1957年の倒産時、
ブルーノートのアルフレッド・ライオンが原盤を買い取りましたが(一部例外あり)、
アルフレッドはBLP1584『ヒア・カムズ・ルイ・スミス』を発売したことを除いて、
いっさい手を付けませんでした。

ヒア・カムズヒア・カムズ
(2008/06/25)
ルイ・スミス

商品詳細を見る

↑これは実はトム・ウィルソン・プロデュースのトランジション原盤だ!
トムは後にボブ・ディランのエレクトリック・バンドや
フランク・ザッパのマザーズ・オブ・インヴェンションをプロデュースする。

ジャズ・アドヴァンスジャズ・アドヴァンス
(2010/09/22)
セシル・テイラー

商品詳細を見る

↑幻の名盤の代名詞だったセシル・テイラー『ジャズ・アドヴァンス』
これもトム・ウィルソンのトランジション原盤。
凄いアルバムだが今なら(まだ)999円で手に入る。

ブルーノートは1865年、時代に君臨する巨人となっていたセシル・テイラーと契約しましたが、
55年の初録音『ジャズ・アドヴァンス』を再発することはありませんでした。

カスクーナのリイシュー・シリーズで
BNLA458-H2 セシル・テイラー『イン・トランジション』が1975年に世に出るまで、
権利の所在不明、マスター・テープ喪失、と伝えられていたものです。

さて、
なんでこんなにトランジションにこだわっているかというと、
カスクーナ最初の発掘作品、上記のチェンバース~コルトレーン『ハイ・ステップ』が
驚きのトランジション原盤(⇒ブルーノート)を含むものだったからです。

『ハイ・ステップ』は以下の3セッション中のコルトレーン参加曲を収録
①ジャズ・ウェスト原盤『チェンバース・ミュージック』56年3月録音
②トランジション原盤『ペッパー・アダムス・ウィズ・カーティス・フラー』56年4月録音
③ブルーノート原盤『ウィムス・オブ・チェンバース』56年9月録音

素晴らしい構成ではないか。
しかも(①,③は既発売のレア盤ですが)
②はトランジションのサンプラー(TRLP30)に収められていた1曲を除く2曲は未発表。
TRLP8として発売される予定だったセッションからのものです。
(この3曲以外の録音が未発見なので単独アルバム化できませんが)

しかし
プレスティッジとの契約の隙間を縫うようにしてまで
BLP1577 コルトレーン『ブルートレイン』を録音したブルーノートが、
なぜこんなマスターを所有しながら放置したのであろーか?

以後、BNLAの2枚組発掘シリーズのブルーノート原盤だけ並べると、
(BNLA)
453-H2 サム・リヴァーズ『インヴォルーション』未発表のBLP4233,4261収録
457-H2 ジャッキー・マクリーン『ジャックナイフ』未発表の4223,4236収録
459-H2 アンドリュー・ヒル『ワン・フォー・ワン』
460-H2 マッコイ・タイナー『コスモス』マッコイのブルーノート最終セッション(70年7月)収録
473-J2 アート・ブレイキー『ライヴ・メッセンジャーズ』1521/22『バードランドの夜』の未発表曲収録。UA原盤を含む。
474-H2 ホレス・シルヴァー『トリオ・サイズ』全トリオ録音を収録。見発表に非ず。
475-H2 ソニー・ロリンズ『モア・フロム・ザ・ヴァンガード』BLP1581『ヴァンガードの夜』の全未発表録音をまとめた驚異の発掘・
483-H2 ジャッキー・マクリーン『ヒプノシス』BLP4116を含む未発表2セッション。
485-H2 ハービー・ニコルズ『ザ・サード・ワールド』ニコルズの稀少な発表済全録音。
488-H2 ブッカー・アーヴィン『バック・フロム・ザ・ギグ』ホレス・パーランの4134『ハッピー・フレイム・オブ・マインド』ついに初登場、及びアーヴィンの未発表4314。
ハッピー・フレイム・オブ・マインドハッピー・フレイム・オブ・マインド
(2009/09/16)
ホレス・パーラン

商品詳細を見る

496-H2 フレディ・ハバード『ヒア・トゥ・ステイ』既発売4073『ハブ・キャップ』と未発表4135。
506-H2 エルヴィン・ジョーンズ『ザ・プライム・エレメント』69年、73年の未発表セッション。
507-H2 ファッツ・ナヴァロ『プライム・ソース』ナヴァロ関係を集成。未発表に非ず。
521-H2 グリフィン、コルトレーン、モブレー『ブローイン・セッションズ』既発の1549,1559をカプリング。
579-H2 セロニアス・モンク『ザ・コンプリート・ジーニアス』未発表を含めて集大成
582-J2 リー・モーガン『ザ・プロクラスティネイター』67年と69年の未発表セッション。
590-H2 ミルト・ジャクソン『オール・スター・バグス』未発表を加えて集大成。UA原盤を含む。
883-J2 スタンリー・タレンタイン『ジュビリー・シャウツ』未発表のBLP4065と4122収録。

基本、
レコード番号(とタイトル、時にはジャケットも)決定しながら
未発表におかれていた作品が優先的に発売されています。

(次回に続く)


スポンサーサイト

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
プロフィール

雑木林進&ぽぽぱんち

Author:雑木林進&ぽぽぱんち
日々の旅人とその番犬たち。
1986年、ジャズ批評誌掲載の「50年代はなぜエライ」「『ジャズ大名』におけるジャズ・フェスティバルの生成」などでスルドくデビュー。2010年より、同誌に編集部新着本全紹介「ジャズは手に取って読め!」連載開始。新ジャズ雑誌「ジャズジャパン」創刊号(2010年8月)より、古今東西ジャズ本紹介「ジャズは本棚に在り」連載開始。
aka 行方均(レコード制作者)
最近の一句;
本積んで/読み齧る人/齧る犬
墨東の/タワーひとりで/たけくらべ

カテゴリ
最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
検索フォーム
カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
日めくりカレンダー 水玉
くろねこ時計
FC2アフィリエイト
アフィリエイト・SEO対策
FC2アフィリエイト
予約宿名人
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
FC2アフィリエイト
国内格安航空券サイトe航空券.com
FC2アフィリエイト
英会話スクールWILL Square
FC2アフィリエイト
父の日・ギフト・花束・母の日
FC2アフィリエイト
ブログ
FC2カウンター
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。